取り組み
金物の町で、ものつくりに関わって50年余、職人の二代目が海外での「ものつくり」を始めて30年余。
今まで無かった、誰も作らなかった、使ったことが無い「もの」をゼロから発案・企画・設計して、海外の最適な工場を選び、材料の選定から金型の設計製作も含め製造過程の管理、国内で日本人による品質管理等の最終検査をえて国内販売まで責任を持って行っています。
中国での生産も30年を迎えました、白熱球のセンサーライトから始まり、ハロゲン球・LED球、LED球に付いては、第一世代から現在は第四世代となっています。
電動工具では世界に無いものの筆頭と言うべき「マルチ電動工具:マイティ」は多くの意匠登録を取得して20年に及ぶロングセラー商品にて弊社を代表する電動工具です。
電動除雪機も発案・企画・設計を台湾の工場と協同で開発して日本始め欧米で販売してから17年目となります。
そして今、自然災害が多発する日本に必要と感じた「ポータブル電源・コンパクト蓄電池」を、3年の年月を経て発売に至りました。
その他、投光器ではハロゲン球から始まり、第四世代のLED投光器の発売が目前です。
ソーラーセンサーライトも第四世代のLED球を採用した「眩し過ぎる」の発売を始めます。
コンパクト蓄電池に付いては、300W・500W・1000Wを順次発売予定で、現在は生産工場との品質基準に付いて毎日のように協議しています。
2019年12月
共通のキーワード
弊社ではこれまで「あったらいいな!」「ここがこうだったらいいな!」を企画し製品化してまいりました。それはその時々のお客様のニーズであり弊社スタッフの熱意によるものでした。今、それらオリジナル製品を並べてみますと いくつかのキーワードが見えてきました。
「使い捨てを減らす」= エコ
電動工具、日曜大工、ホビー関連
「今あるものを修理加工して大切に長く使う」
「自分だけのオリジナルを作って愛着を持ち大切に使う」
家庭用電動工具を使ってネジを締めたり、さび落とし、切断、ウッドデッキの研磨など手を加えるとまだ大切に使うことができます。ホビーグラインダーで名前を彫ったり好きな絵を描いたり、世界に一つだけの自分の物が完成します。
災害時の対策・節電・エコ
手巻き充電式、ソーラーライト、充電式LEDライト、冷感グッズ
「普段も使えるし停電しても使える」
「なるべく電気を使わない」
特に手巻き充電式のシリーズは、災害対策とエコの両方に入ります。
「災害対策」「自分で出来ることを」「常に備えることの大切さ」
災害キット 緊急キット 手巻き充電式 ソーラーライト
「新潟県で地震、水害を経験したスタッフの希望」
現在のスタッフも阪神大震災を経験していますが、新潟の時も災害意識は現在より高くはなかったのではと記憶しています。また、オンラインストアを通じての募金活動、電動除雪機の東北支援(本年度も実施)を行っています。
「お庭のお手入れは防犯?」
園芸 ガーデニング 家庭菜園
「お庭、ベランダ お家周りをきれいに」 「お野菜を自分で作ってみる」
お手入れができていると気持ちがいいですね。お庭にまめに出ること、お手入れがされているお庭、ベランダ等は人の気配を感じるため防犯に効果があるというお話も。そのお家だけでなくご近所さんや町内で取り組めると良いですね・・・
立案・企画から完成まで (一例 ご紹介)
「新製品はどのように企画・開発をしていくのですか?」とご質問をいただくことがございます。現在販売中のガーデン用品 雑草抜きの 「草とーる」を例にして実際に企画に携わった担当の話をご紹介したいと思います。
(1)作業前 → (2)草とーる 作業後
【1】雑草との格闘
毎年最低でも年2回お盆とお正月前は自宅の庭の草取り、草刈りをしています。決して広いとは言えないスペースですが普段のお手入れが出来ていないため 少なくとも4~5時間、ひどい時には丸一日草と格闘することになります。 大きな草、小さな草、すぽっと抜ける根っこ 指では抜けない固い根っこ等な ど・・・。 さまざまな雑草が毎年毎年生えてきます。それはどのご家庭でも同じだと思います。
根おこし 根切り 移植ごて 鎌 ねじり鎌、ツルハシ スコップ 備中鍬 レーキ 等、少しでも作業ができるよう市販されている道具はほとんど購入し 持っていますので、それらを駆使して雑草退治に精を出していますが・・・ 終わるともうぐったりで翌日にも尾を引きます。この20数年は この作業が少し でも楽に出来る道具は無いものか 雑草と向き合い考えながら頑張っていました。
昨年 草抜き専用の市販品を新たに購入し試してみました。長尺の柄なので立っての作業は良いのですが 残念ながら座ると使うことができませんでした。 また本体の鉄板は薄くて軽すぎるため硬い土の場合は根の下まで入れるのに力が必要でした。
【2】専門家に相談 そして企画・製造へ
どんな物でも使う人が考えて工夫するのが一番と思い 私の思うところを農具の専門家であるガーデニングコーディネーターさんと鍛冶屋さんに相談し この「草とーる」の原型を企画するに至りました。
まず、立った状態での使用は両手で保持でき、座って使う時は片手でも可能な重さ(約1kg) 伸縮式としました。1本で多様な用途を実現するために 本 体の形状が左右・上下で異なるので 打ち下ろす時の重心、焦点が外れるという問題点がありましたが それはバランスシートを付けることで解決しました。
家庭で使うものは使う時間より収納している期間が長いです。保管中に錆びると特に女性に敬遠されるので錆びにくいステンレス製としました。 柄の部分は 当初はアルミ製のポールを考えていましたが協力工場の紹介のお陰でステンレス製のポールの調達が可能となり、グリップ及びジョイント部以外はすべてステン レス製の製品が実現しました。
【3】新製品の完成 そして次へ
錆びにくく 磨耗しにくい上 程よい重量感を求めた結果、丈夫な仕上がりになりました。
実際今年の夏、使用してみましたが思った以上に用途が多彩で何より頑丈でした。
コンクリートの隙間に生えた嫌な雑草も 根こそぎ削ぎ取れたことは大きな喜びでした。まだまだ企画した本人も想像がつかない用途がありそうです。ぜひ皆様に使って頂きたいです。
早くも次は、座っての専用タイプ
「草とーる ミニ(仮称)」を考えているところです。